薄付きで長持ち!?ネイルの常識を覆す溶けるジェルとの出会い
ある日サロンのボスが、いつになく上機嫌でやってきました。聞けば、まだイギリスで使われていない「画期的なジェル」を手に入れたとのこと。「このジェルはネイルの常識を覆す」とえらく意気込んでいます。へえ~、なに、何、とみんなも興味津々。
黒の容器に金のロゴで「Calgel(カルジェル)」と書かれていて、とりあえず見た目は高級そうです。ふたを開けてみると、あれ?匂いがほとんどしません。
「これはねえ~、溶液で落とせるジェルなんだよ!しかもクリアジェルだけじゃなくて、カラージェルもあるんだよ!だからジェルでカラーリングできるんだよ、ネイルカラーと違って乾くまで待たなくてもいいし、薄付きなのに長持ちするんだって!」
当時はジェルといえばベースジェルとトップジェル、そして盛り上げのためのスカルプティングジェルくらいしかありませんでした。そんな中でいきなり「カラージェル」なるものの登場。しかもジェルといえばコンモリと厚く塗るのが定番だった時代にあえて「薄付き」で切り込み、さらに「長持ち」するなんて大風呂敷。
正直、思いました。このジェル大丈夫かしら?
黒の容器に金のロゴで「Calgel(カルジェル)」と書かれていて、とりあえず見た目は高級そうです。ふたを開けてみると、あれ?匂いがほとんどしません。
「これはねえ~、溶液で落とせるジェルなんだよ!しかもクリアジェルだけじゃなくて、カラージェルもあるんだよ!だからジェルでカラーリングできるんだよ、ネイルカラーと違って乾くまで待たなくてもいいし、薄付きなのに長持ちするんだって!」
当時はジェルといえばベースジェルとトップジェル、そして盛り上げのためのスカルプティングジェルくらいしかありませんでした。そんな中でいきなり「カラージェル」なるものの登場。しかもジェルといえばコンモリと厚く塗るのが定番だった時代にあえて「薄付き」で切り込み、さらに「長持ち」するなんて大風呂敷。
正直、思いました。このジェル大丈夫かしら?
ジェルシステムとして初めて「使用前のトレーニング」を導入
「溶けるジェルって、なんだか変・・・」なんて、ボスの前では言えません。ボスは学生だった私には優しかったのですが、勤務態度が悪いと感じた施術者には容赦ないタイプでした(つまり直ぐに首が飛びます)。
「何でもやってみないとわからない」というベンチャー精神と、「きっとこれは成功する!」という施術者の直感まではいいとして、「とりあえず他のサロンがしてないからやってみよ♪」というミーハー気質も多分にあったのがこのボスの面白いところでした。
そして施術者たちは「経験者なのに、トレーニングなんて~・・・」などと文句を言う暇もなく、この「Calgel」のトレーニングを受けることになりました。そう、Calgelはジェルシステムとしては初めて「使用前のトレーニング」を導入したメーカーだったのです。
「何でもやってみないとわからない」というベンチャー精神と、「きっとこれは成功する!」という施術者の直感まではいいとして、「とりあえず他のサロンがしてないからやってみよ♪」というミーハー気質も多分にあったのがこのボスの面白いところでした。
そして施術者たちは「経験者なのに、トレーニングなんて~・・・」などと文句を言う暇もなく、この「Calgel」のトレーニングを受けることになりました。そう、Calgelはジェルシステムとしては初めて「使用前のトレーニング」を導入したメーカーだったのです。
新しいジェルで顧客数が施術者1人につき一日平均2~3人増へ
そうしてサロンでは、Calgelなるものを皆が半信半疑で使い始めました。しかしながら今回ばかりは皆がすぐにこの新商品とトレーニングの効果を実感することになります。
削り落とす代わりに溶液でジェルをオフできるようになったので、作業が効率的になり、こなせる顧客の数が施術者1人につき一日平均2~3人増えました。
またこれまでよりもネイルが長持ちするようになったので、お客様の大半は1週間ほど来店期間を伸ばし始めました。そしてその空いた1週間に新規のお客様がご来店するようになりました。つまりサロンが活発に回りだしたのです。
この新システムのPRにボスが使った費用は表に出す看板2つ分だけ。新規のお客様は、ほぼすべて常連のお客様に連れられてサロンにやってきたのでした。
結果はサロンの帳簿ではなくまずお客様の爪の上に現れるのですから、お客様たちは施術者よりも先にこのジェルシステムの良さを実感していたのでしょう。
田賀 美鈴(MOGA・BROOK)
削り落とす代わりに溶液でジェルをオフできるようになったので、作業が効率的になり、こなせる顧客の数が施術者1人につき一日平均2~3人増えました。
またこれまでよりもネイルが長持ちするようになったので、お客様の大半は1週間ほど来店期間を伸ばし始めました。そしてその空いた1週間に新規のお客様がご来店するようになりました。つまりサロンが活発に回りだしたのです。
この新システムのPRにボスが使った費用は表に出す看板2つ分だけ。新規のお客様は、ほぼすべて常連のお客様に連れられてサロンにやってきたのでした。
結果はサロンの帳簿ではなくまずお客様の爪の上に現れるのですから、お客様たちは施術者よりも先にこのジェルシステムの良さを実感していたのでしょう。
田賀 美鈴(MOGA・BROOK)
ネイリストとして初めてのハードジェルとの出会い | AUTHORs
私が働き始めた時、先輩たちはネイルサロンの王道メニューを丁寧に施術していました。キューティクルケア、マッサージ、カラーリングがセットになったマニキュアトリートメント。長さを出したい方には、ファイバーグラス
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